こんにちは!
今日も張り切ってまいりましょう。
最近、ミラーレスカメラの画素数や、モニター、用紙印刷等における解像度についての学びの力を伸ばしていました。
その前にはシャッター速度、F値、ISO感度についても学んだことを記事に書いてきました。
そこで、今回は自分自身へのテストとして、ミラーレス一眼カメラのカタログに掲載されているスペック表を読み解き、機種の性能や特徴を分析する、といったことに挑戦してみたいと思います。
せっかくなので私が今、最も購入に迷っている2機種、SONYの新機種『 a7SⅢ 』『 a7c 』の2機種の比較、検討をする企画としたいと思います。
お楽しみ頂けたら嬉しいです。
ではさっそく始めていきましょう!
両者のカタログスペックの違い
まずは両機種のカタログスペックを比較し、両機種の特徴を捉えることから始めていきます。
カタログには【主な仕様】といった表記でずらずらーと細かな文字で細部までスペックが掲載されています。
型式から始まり、レンズのマウント方式と始まりますが、すべてを網羅するとかなり長い内容になってしまいそうなので抜粋しての比較を行います。
まずは型式。これは「レンズ交換式デジタルカメラ」で同じ。レンズマウントも同じで「Eマウント」。映像素子も同じ35mmフルサイズ。
そして、さっそく最重要ともいえる両機種の違い、画素数が来ました。
両機種の画素数の違い。
- 『 a7SⅢ 』 1210万画素
- 『 a7c 』 2420万画素
両機種の違いは倍ほどもあります。これによってどんな差があるのかは、先日までの記事の執筆内容でかなーり考察を深めました。
過去記事はこちらになります。
学びの結果から『 a7SⅢ 』は解像度を落とすことにより色の描写力と暗いところでの暗所性能、ISO感度を高く上げなければならない場面での高感度時のノイズの低減などを実現しており、それは動画撮影時にかなり優位に働く、といった考察結果が出ています。
対して、『 a7c 』の2420万画素。多くのデジタル一眼カメラで採用されている画素数。こちらの場合、インターネットやL版印刷程度なら当たり前、A4印刷、A3サイズの印刷にまで耐えられるであろう十分すぎる画素数となっています。パソコン上での拡大してのレタッチする場合にも2420万の画素数の威力は発揮できると思われます。
「アンチダスト機能」
このアンチダスト機能はイメージセンサーに付着した細かなホコリなどを自動で除去してくれるような機能です。
帯電防止コートは両機種とも同じ。
しかし『 a7SⅢ 』には超音波振動によるホコリ除去の記載。対して『 a7c 』には先代機種と同じイメージセンサーシフト駆動の記載。
メーカーホームページでも『 a7SⅢ 』の超音波振動は個別に能力が紹介されているため、『 a7SⅢ 』の方が高機能と言えそうです。
記録部
続いては、「記録部」と表記され、静止画・動画、と二つの項目が続きます。
そして、なんということでしょう、書いてある内容が両機種、全く相違しています。ただし、ここは40万円台の『 a7SⅢ 』と20万円台の『 a7c 』の最大の能力差と言える部分に当たるはずです。もちろん価格が倍ほども高い『 a7SⅢ 』の方が表記されている項目の数や、4K撮影に使用できるフレームレートなどの値から確実に高機能であると言えるでしょう。
この差がどれほどの差を生むものなのか、次の学びの課題を一つ得ることができました。
詳しいスペック内容はメーカーホームページでご確認願います。
記憶媒体
使用できる記憶媒体。こちらも『 a7SⅢ 』に軍配があがります。
『 a7c 』はSDカードのみ使用可、シングルスロット。
『 a7SⅢ 』はSDカードに加え、CF Expressカードの使用が可能。2枚のカードが差し込めるダブルスロットとなっています。
商業カメラマンの方たちからすると、バックアップの観点などからダブルスロットは必須、と考えるようです。確実に『 a7SⅢ 』のダブルスロットが高機能といえます。
『 a7c 』は世界最小、最軽量を宣伝文句にしていることもあり、それの実現のためにダブルスロットを捨てた、と言われています。
ちなみにCF ExpressカードはSDカードよりも高速な書き込みができるなどのメリットがあるメモリカードです。
オートフォーカス
こちらも『 a7SⅢ 』に軍配。
AF方式自体は「ファストハイブリット方式」、と同じであるものの、フルサイズ撮影時の測距点数の比較で
- 『 a7SⅢ 』は759点で検出
- 『 a7c 』は693点で検出
となっています。うーん、『 a7c 』が勝てる項目はあるのでしょうか。
露出制御
ここではISO感度について比較します。
- 『 a7SⅢ 』は静止画、動画、ともにISO80~102400(拡張時 下限ISO40~上限ISO409600)
- 『 a7c 』は静止画時でISO100~51200(拡張時 下限ISO50~上限ISO204800)、動画時でISO100~51200(拡張時 上限ISO102400)
となっています。暗いところに強いのは『 a7SⅢ 』でしょう。
そして恐ろしいのは『 a7SⅢ 』は動画撮影でも最大ISO感度40万の性能を保有していることです。ナイトクラブのような薄暗い場所の撮影でも余裕なのでしょうか。『 a7SⅢ 』を所有している方に是非ともチャレンジして頂きたいです。
ファインダー・液晶モニター
ファインダーの比較です。これは電子ビューファインダーのドット数でファインダーの鮮明さを比較します。
- 『 a7SⅢ 』は約940万ドット
- 『 a7c 』は約240万ドット
・・・・ちょっと差がありすぎてやばい気がしてきます・・・・。
覗いて比較したら明らかな差がありそうです。
液晶モニターの比較に移ります。液晶モニターも大きさは同じ7.5cm(3型)となっているのでやはり解像度での比較となります。
- 『 a7SⅢ 』は 144万ドット
- 『 a7c 』は 約92万ドット
液晶の鮮明さでも『 a7SⅢ 』が優勢です。
シャッター方式
まず、両機種ともに「メカシャッター」、「電子シャッター」が搭載、そして
ついに『 a7c 』に優位と思われる機能が見つかりました。
その名も「電子先幕シャッター」が『 a7c 』のみ搭載されています!
→ 電子先幕シャッターについてはソニー公式ページをご覧ください。
これはなかなか良い機能に思えます。シャッターチャンス時のレリーズ速度は重要ですからね。
動画撮影時には『 a7SⅢ 』の方が早いシャッター速度が設定できるようです。
ソニー純正フラッシュを使用した場合のフラッシュとの同調速度は『 a7SⅢ 』が勝っています。(『 a7SⅢ 』は250/1秒 ・ 『 a7c 』は160/1秒)
手振れ補正
両機種とも「イメージセンサー5軸手振れ補正」を内蔵(使用するレンズにもよります。)
手振れ補正が強力なのはさすがソニーのミラーレスですね。
連続撮影性能
連続撮影速度、1秒間に撮れる最大連続枚数は10コマ/秒と同じです。
ですが、連続撮影枚数はRAW+JPEGでの撮影で比較。
『 a7SⅢ 』が1000枚以上とありますが『 a7c 』は86枚。
CF Expressカードが使えないことや、小型化による熱への耐久度の差でしょうか。かなり差が開いています。動画撮影に強い『 a7SⅢ 』だからこその連続撮影の強さにも感じますね。
連続撮影でも『 a7SⅢ 』が有利です。
電源(バッテリー)
対応しているバッテリーは両機種とも同じリチャージブルバッテリー「NP-FZ100」です。
撮影可能枚数、動画の撮影時間で比較します。
ここではその小さな筐体を生かしてか『 a7c 』が『 a7SⅢ 』を上回っています。動画撮影時間で比較すると
- 『 a7c 』が215分(液晶モニター使用時)
- 『 a7SⅢ 』が135分(液晶モニター使用時)
撮影可能時間が長いのはうれしい要素ですね。予備バッテリーも意外とかさばってしまいますから。
質量、外形寸法
質量はバッテリーメモリーカードを含んだ重量で比較します。
- 『 a7SⅢ 』が699g(本体のみだと614g)
- 『 a7c 』が509g(本体のみだと424g)
続けて外形寸法。
- 『 a7SⅢ 』が幅128.9×高さ96.9×奥行80.8mm
- 『 a7c 』が幅124.0×高さ71.1×奥行59.7mm
これはもう世界最小・最軽量をうたっている『 a7c 』が機動性では勝っているといえます。筐体が大きい、重いせいでカメラを持ち歩く機会が少なることは避けたいですよね。その観点からするとフルサイズで、この軽量化は奇跡レベルではないでしょうか。さすがSONY!
まとめ
まとめに入っていきます。
『 a7SⅢ 』と『 a7c 』相対的な機能面ではやはり価格も高い『 a7SⅢ 』が勝っているといっていいのではないでしょうか。
ですが、自分の撮影スタイルに『 a7SⅢ 』ほどの高機能が必要か、と問われると私は正直、使いこなせるかわかりません。
だったら、『 a7c 』を選択することで本体価格を抑え、浮いた金額で新しいレンズを一つ購入するという手もあるのではないか、とも考えます。
カメラが高性能に越したことはないですが、どこまでの性能が自分にとって必要なのか、まだまだ考察の余地あり、といったところでしょうか。
どちらを選択するか、非常に難しい問題ですが皆様はいかがでしょうか。
今日も最後までご覧いただきありがとうございました!
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次回もまたよろしくお願いいたします。
ありがとうございました!
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