こんにちは!
今日も私と一緒にカメラと写真の知識について学んで行きましょう。
今日のテーマは『ホワイトバランス』について書いていきたいと思います。
ホワイトバランスはRAW現像にも関わりが深く、「RAW現像」カテゴリ内の記事として書こうかとも思いましたが、写真の基礎知識として必須ともいえる知識になるので個別にカテゴリを設けて記事に起こすことにしました。
ホワイトバランスの基本をおさえることで写真の表現の幅を広げるとともにカメラで写真を撮る際の色の見方がガラリと変わると思います。
それではさっそく始めていきましょう。
ホワイトバランスの基本
まずはホワイトバランスは何か?について書いていきたいと思います。
脳による色の認識
普段、私達が目にする「物の色」は白、赤、青などの様々な色に溢れています。これは自身の目から取り入れた光を、脳によって解析し始めて『色』として認識されます。『色』とは光の反射を脳で変換することによって『色』として認識できるのです。
そして、脳とはとても優秀な解析能力をもっており、例えば、電球の部屋のような黄色の光が強い部屋でも、蛍光灯の部屋のような青の光が強い部屋でも白を白として認識する、という認識能力を持っています。
カメラに写る色と目で見た色の違い
では、カメラの場合はどうでしょう。最近のカメラは高価で高性能ではありますが私たちが持っている脳のような「どのような光源下でも白を白と認識する」能力はありません。カメラは写真を描写するためのイメージセンサーに当てられた光を記録しているに過ぎません。
そこで登場するのが『ホワイトバランス』です。
例えるならば、私たちが見ている「白」という色をホワイトバランス設定によってカメラに教えてあげる、といったところでしょうか。写真に描写されている「色」と私たちの目で見ている「色」を、同じ色に見せるための調整ともいえます。その色の調整を、『白』を基準として行うために『ホワイトバランス』と呼ばれます。
ホワイトバランスを調整する方法
ホワイトバランスを調整する方法は主に二つの方法に分けられます。
一つ目はカメラでの撮影時に撮影シチュエーションを設定してあげる方法です。カメラには撮影モードの調整で下記のような選択ができます。
- 晴天
- 曇天
- 日陰
- 蛍光灯
- 電球 など
上記はそれぞれホワイトバランスの調整した際の代表的な数値【K(ケルビン)】の設定をワンタッチで切り替えるために搭載された機能になります。
ホワイトバランスはK【ケルビン】という単位で任意で数値を設定することもできます。ケルビンの数値が小さいと写真は青っぽい雰囲気になり、ケルビンの値が大きくなると写真は赤みを帯びていきます。 |
RAW現像でのホワイトバランスの調整
ホワイトバランスの調整方法の二つ目は『RAW現像』です。
RAW現像とは写真の撮影モードを「RAW」にして撮影した場合に記録される、パソコンでの編集を可能にしたデータのようなものになります。
このモードを使うと、シャッターチャンスにホワイトバランスの切り替えが間に合わなくても後から編集が可能になるので撮影に集中できる、といったメリットがあります。
RAW現像については別の記事にまとめたページがあるので最後にリンクを掲載させて頂きます。
ホワイトバランスの応用
ホワイトバランスの調整の真価は写真の色味を見たままの色味に変えるだけではありません。
暖かい日差しの降り注ぐ写真のケルビン値を暖色系の色味に近づけることもできれば、夕日のオレンジ色を朝日のように白けさせることもできます。
実際に見た色味だけではなく調整によってさまざまな色味を「特殊効果」のように作り出すこともできるため、現実ではありえないような演出も可能になります。映画などで見る真っ赤に染まった満月もこのホワイトバランスなどの調整によって作り出すことが可能になります。
まとめ
ホワイトバランスは【K(ケルビン)】という数値の調整によって色味を調整していく方法です。その調整は写真の色を目で見た色に近づける、が生来の目的と言えますが、その応用方法は多岐に渡ります。
応用次第では写真の表現の幅を広げ、まさに当サイトのタイトル、
【Liberal Photo(リベラルフォト)】
「自由な写真」の表現へとつながります。
ホワイトバランスの調整を究めることで新たな写真表現のステージへとステップアップを目指しましょう。
最後になりましたが『RAW現像』について書いたページのリンクを貼って置きますのでよかったらご覧になってみてください。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました!
これからもカメラや写真についての学びや情報を発信していきたいと思いますので当サイト 『Liberal Photo』をよろしくお願いいたします。
今日も明日も皆様の人生に喜びが多いことをお祈りしております。
ありがとうございました!
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